お題





   



   「それがどうしたって?」










   「、そんな事言わんと一緒に来てぇな。」


    今、俺と風祭とシゲはの前にいる。

    理由はサッカー部の試合を観に来ないかと

    誘うためだ。


   「面倒だから行かない。」

   「あの…僕も来て欲しいなぁ…って。」

   「ウザイよ、君たち。」

   「一回くらい見てみろよ。俺達結構強いんだぜ。」

   「言ってれば?」

   「ーなんで見に来てくれへんの?」

   「面倒だっつってんじゃん。」

   「どうしても駄目ですか?」

   「駄目。」

   「わがまま言うなよな。」

   「それは君たちの方だってば。」

  
    俺達はをサッカー部の試合を見にこないか誘った。

    そしたら『面倒だから行かない』なんて言ってる。

    がサッカー観戦好きだって言うから誘ってみたのにな。

    

   「あたしはね、その日でかけるの。だからもうやめてくれない?」

   「どこにでかけるん?!」

   「男んとこ。」

   「嘘やーっ!!!!」


    シゲは頭を抱えていた。

    俺だって信じたくないけどそんな行動とれるわけもない。


   「その人…名前なんていうの?」

   「なんで風祭に教えなきゃいけないの?教える必要ないじゃん。」

   「それもそうだよね。」


    風祭は苦笑いをしていた。

    確かに俺だって知りたいかもしれないけど

    そんな事聞けるわけもない。


    なら…


   「どこに行くんだ?」

   「サッカー観戦しにいくの。悪い?」

   「いや…悪くない。」


    サッカー観戦…か。

    なら俺達の試合見にくればいいのにな。

    プロとは比べ物にならないっていうのか?


   「あのさぁ、もうウザイの。あたしの邪魔しないでくれる?

     あのねぇ、ここんとこ3日間ずっと言ってるよね。

     人の話ちゃんと聞いてくれてないんだ?

     迷惑、マジで迷惑。ちょっとは人の事考えて。」


   「あかん…俺耐えられへん!!!が他の男んとこ行くとこ

     想像するなんて耐えられへん!!!!!!!」


   「何想像してんだよ、この金髪不良が。」

   「ホンマにあかんねん!お願いやから今度の試合だけは見にきてぇな!!!」

   「それがどうしたって?たかが試合でしょ?それも練習試合。」

   「練習試合だって大切なんだよ。」

   「そうだぞ、だからこそ俺達は…「とりあえず黙って。」



   「あのねぇ、君たちには可愛いマネージャーがいるじゃない。
  
     女なんてそれで十分でしょ?それか何?やっぱあいつみたいに

     周りに女が何十人も居ないと気が済まないわけ?

     あーもうマジで頭痛いんだよね。しばらく話しかけないでくれる?」


   「が居なきゃあかんねんっ!!」

   「あたしより小島ちゃんのが可愛いでしょ?

     なんであたしなわけ?あたしじゃなくたっていいじゃない。

     人の休日を潰すのやめて。」


   「そうだよな、の休日を潰す事になるよな。」

   「ごめんね、僕諦めるよ。」

   
     俺と風祭が諦めたからシゲも諦めたと思ったら

   
   「俺は諦めへんでっ!!!」

   
     なんていいだす。

   
   「じゃぁ何したら諦めてくれんの?もう面倒だからさっさと言って。」
 
   「ほなら俺と一日遊んでくれへん?」

   「なっ…シゲさん!」

   「何言ってんだよ!」

   「駄目。」

   「何でや?!」

   「怒られるから。あの人ねぇー怒りやすいの。だから駄目。

     諦めてくれる?痛い目みるの君たちだから。」

   
      は一体どういう奴と付き合ってるんだ?


   「なぁ、どういう奴と付き合ってるんだ?」

   「は?…付き合う?何言ってんの。」

   「その男っての彼氏じゃないんか?!」

   「そうだけど?」

   「じゃぁ誰なの?」

   「イトコ。それで今Jリーガーなんだよね。だから試合観にいくの。

     君達と丁度同じ時に試合なんだとさ。」

   「そのJリーガーって誰なん?」

   「パンテーラ府中の周防将大。」

   「え…?周防さん?!」

   「そうだよ。じゃぁあたしもう帰るから。」

   「まだ授業あるぜ?」

   「これから将大と出かけるの。授業なんてどうでもいいよ。

     じゃぁまたね。サッカー部の君達。」


     
       そういっては俺達の前からいなくなった。

       イトコがJリーガー…か。

       パンテーラ府中の周防って言ったらあの人だよな。







   「あのさ…試合頑張ろうね。」

   「あぁ。」

   「…行ってしもたわ。」





       その後は本当に学校を早退したらしい。

 
       
       俺達の練習試合は案の定ボロボロだった。
 
       シゲは思いっきり引きずってて
   
       風祭も大丈夫とは言ったものの

       結構気にかかっていたらしい。

       まぁ…俺も人の事言えないけどな。






    「こらーっ!みんな調子悪いわよっ!ガンガンいきなさいよっ!!」

    「風祭先輩!頑張ってください!」

    
  


    「小島ちゃん、ボロボロだね、あいつら。」

    「あ…。」

    「シーッ…駄目。静かにして。」

    「うん。」

    「まったく、何のためにサッカーやってるんだか。
 
      あいつ等はなってないね。」

    「今日はなんか調子悪いみたいなの。」

    「…じゃぁあたし行くね。」

    「最後までみていかないの?」

    「うん。将大待たせてるから。」

    「そう。じゃぁまたね。」

    「うん、またね、小島ちゃん。」


        





       後から知った話だが…


    「来てたんか?!」

    「来てたんだ…。」

    「来てたわよ?あんた達のことみてガッカリしてたわ。」

 
       は試合を観にきていたらしい。

       それも少しだけ…な。







          





    「それがどうしたって?あたし出かけるから。」




         end,,,,,,




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   お題夢です。
   笛!ばっかですみません;;

   2004.10.10  蓬莱紅 想琶
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